Works

■2019年

 

高畑勲展 日本のアニメーションに遺したもの 図録

発行:NHKプロモーション
印刷:凸版印刷
デザイン:彦根大助
発売:2019年7月1日
仕様:全256ページ/カラー/A4ワイド判
定価:2300円(税込)
© 2019 NHKプロモーション、東京国立近代美術館

 

構成と編集・ライティングを担当しました。

スタジオジブリ在籍時にお世話になった高畑勲監督が亡くなられて1年と少し。生前から企画されていた高畑勲展がようやく開催されました。図録の制作を依頼された時は、高畑氏の膨大かつ詳細な資料の山に圧倒され、こんな短い時間で作れるはずがないとも思いましたが、限られた時間の中で、とにかく全力で作るという展示チームに負けないよう頑張りました。ページ数の制限もあり、すべての資料を載せられなかったのは残念でしたが、叶精二氏や氷川竜介氏による詳細な解説、近代美術館の学芸員である鈴木勝雄氏による、高畑氏の多様な側面の記述などにより、読み応えのあるものになったのではないかと思います。

高畑勲展公式サイト(〜2019年10月6日まで開催)

https://takahata-ten.jp

 

ジブリの大博覧会 増補改訂版

発行:スタジオジブリ
印刷:図書印刷
デザイン:小松季弘
発売:2019年3月20日
仕様:全66ページ/カラー/A4判
定価:800円(税込)
© 2015 Studio Ghibli

 

編集・ライティングを担当しました。

2015年に開催された「ジブリの大博覧会」では、中綴じのパンフレットの編集を担当しました。同博覧会は、全国を巡回しているうちに、展示内容も大幅にパワーアップし、その要素も加えた増補改訂版を制作することになり、その編集とライティングを行いました。最大の見せ場は、造形家・竹谷隆之氏がデザインを担当した「王蟲の世界」の展示です。その制作現場に何度もお邪魔し、完成した巨大な造形物の写真を撮影し掲載しました。写真撮影は、フォトグラファーの上山陽介氏にお願いし、きちんと記録に残すことができたのが何よりの成果だと思っています。

ジブリの大博覧会沖縄展公式サイト(2019年9月8日まで開催)

https://www.rbc.co.jp/event_information/ghibli-okinawa/

 

■2018年

熱風 2018年11月号 濱口竜介ロングインタビュー

発行:スタジオジブリ
印刷:図書印刷
デザイン:川島弘世
配布:2018年11月10日
仕様:全88ページ中25ページ/モノクロ/A5判
定価:無料(フリーペーパー)
© Studio Ghibli

 

企画と編集・インタビュー構成を担当しました。

映画「寝ても覚めても」がとても素晴らしかったので、ぜひお話が聞きたいと思い、企画しました。インタビュアーをしていただいた三浦哲哉さんが面白い話を引き出してもらい、これまでの映画雑誌などでは読めない、監督の人間性に迫るインタビュー記事になったのではないかと思います。インタビュー中に鈴木敏夫プロデューサーがふいに現れ、映画のとあるシーンをめぐる刺激的なやりとりもなかなか痛快でした。「熱風」は年に一度くらいしか特集担当はやらせてもらえませんが(その要因は主に自分の力不足なのですが)、これからも面白いもの刺激的な企画を考えられればと。

 

 

 

■2017年

ディズニー・アート展 いのちを吹き込む魔法 図録

発行:日本テレビ放送網
印刷・製本:大日本印刷
デザイン:彦根大助
発売:2017年4月8日
仕様:カラー280ページ+モノクロ16ページ/A4判変型横
定価:2800円+税
© Disney

 

構成と編集を担当しました。

スタジオジブリ在籍時に、東京都現代美術館での展示図録の編集を担当していた縁もあって、声を掛けていただきました。ディズニー側の担当であったクリスティンさんは、2009年に開催された「メアリー・ブレア展」も担当された方です。その時に担当した図録を気に入ってくれていたこともあり、今回も楽しみながら本を作ることができました。

「ディズニー・アート展 いのちを吹き込む魔法」の展示は、2017年4月から9月まで、日本科学未来館で開催されました。私も何度か会場に足を運びましたが、老若男女じつに多くの人が訪れており、改めてディズニー作品の力を感じました。

 

熱風 2017年6月号「坂元裕二インタビュー」

発行:スタジオジブリ
印刷:図書印刷
デザイン:川島弘世
配布:2017年6月10日
仕様:全76ページ中21ページ/モノクロ/A5判
定価:無料(フリーペーパー)
© Studio Ghibli

 

企画と構成を担当しました。

2017年1月〜3月に放映されていたテレビドラマ「カルテット」がとても面白く、放映開始直後にインタビュー企画を考えそれは通ったのですが、さすがにその時は多忙の為に断られてしまいました。諦めずにその半年後に再度お願いしたら快諾していただき、実現した特集企画です。インタビューは、以前からお付き合いのあった朝日新聞社の石飛徳樹さん、まとめはライターの小野田弥恵さんにそれぞれお願いしました。坂元さん自身、インタビューを受けるのは5年ぶりくらいとのことで、面白く興味深いお話を聞くことができました。

 

 

新居浜が生んだジブリの動画家 近藤勝也展 図録

責任編集:スタジオジブリ
発行:新居浜市
印刷・製本:図書印刷
デザイン:彦根大助
発売:2017年7月7日
仕様:オールカラー/112ページ/A4判
定価:1000円+税
© Katsuya Kondo

 

構成と編集を担当しました。

2017年7月から9月に、愛媛県新居浜市の「あかがねミュージアム」で開催された、「新居浜が生んだジブリの動画家 近藤勝也展」の公式図録です。スタジオジブリイベント事業室からの依頼で、編集を手がけることとなりました。

新居浜は近藤勝也さんの生まれ故郷で、取材をさせていただいた際にも、故郷での面白いエピソードを聞くことができ、そのコメントも収録しています。ページ数の都合で、展示されたすべての絵を載せることができなかったのは残念でしたが、かといって絵の掲載サイズを小さくしてしまうのも勿体なく、絵を厳選して原画の魅力を伝えるべく、色味や筆致を可能な限り再現しようと頑張りました。

 

 

ジ・アート・オブ メアリと魔女の花

責任編集:スタジオポノック
発行:KADOKAWA
印刷・製本:図書印刷
デザイン:松永路
発売:2017年7月25日
仕様:オールカラー/304ページ/A4判
定価:3200円+税
©2017 STUDIO PONOC

 

構成と編集を担当しました。

2017年夏公開の劇場用長編アニメーション『メアリと魔女の花』。その制作過程に描かれた背景画や作画資料などを収録したアートブックです。スタジオジブリ在籍時からこの「ジ・アート・オブ」シリーズ(徳間書店より刊行)の編集を担当していた流れで、スタジオポノックから声を掛けて頂きました。それまでのフォーマットも踏まえつつ、「余白を減らして絵を多く入れる」「美術だけでなく作画の仕事も紹介する」「台本は入れない」「絵を可能な限り大きく見せる」「カバーはマットコートではなくグロスコート+特色イエローを採用」などなど新たな工夫を凝らしてみました。印刷会社のプリンティングディレクター立ち会いのもと、1枚1枚、完成画像と見比べながら校正を進めるなど、アートブックの新たなフォーマット作りの第1歩とするべく頑張った作品です。

 

 

スタジオポノック絵コンテ集 メアリと魔女の花

著:米林宏昌
発行:KADOKAWA
印刷・製本:図書印刷
デザイン:川島弘世
発売:2017年7月25日
仕様:オールカラー/602ページ/A5判
定価:3600円+税
©2017 STUDIO PONOC

 

編集を担当しました。

「ジ・アート・オブ」と同時進行となり大変な思いで作った作品です。こちらも徳間書店から発売されたジブリ時代の絵コンテシリーズを踏襲する作りとなっています。製作予算の関係で、装幀周りの仕様がやや劣ってしまったのは残念でしたが、オールカラーで描かれたものをカラーで見せるという部分は守れたので、コンテの魅力は伝えることができたのではないかと思います。米林宏昌監督は、これまでは紙に鉛筆で描いていましたが、本作の絵コンテは、iPadを使って描いています。よく見ると鉛筆のタッチとは異なることがわかるのではないかと思います。原版がデータということで、線の濃さや色味の正解がわからず、テストで地味目・ノーマル・派手目の3パターンを作って監督にどれで行きます? と聞いたところ派手目でとの解答があり、その方向で印刷をしています。

■2016年

ジ・アート・オブ シン・ゴジラ

責任編集:庵野秀明
企画・編集・発行:株式会社カラー
印刷・製本:大日本印刷
デザイン:松永 路
販売:株式会社グラウンドワークス:
発売:2016年12月30日
仕様:オールカラー/560ページ/A4判ワイド
定価:9800円+税
TM&©TOHO CO., LTD

 

構成と編集を担当しました。

カラーの編集担当より声を掛けていただき、2015年11月にスタジオへ赴きました。当初は翌年夏の映画公開にあわせての発売を目指していましたが、準備及び制作段階の資料が未整理のまま膨大に残されていたのと、責任編集の庵野秀明監督が、映画本編の作業を終え、写真やシナリオなどの素材一つ一つを自ら選定、レイアウトやインタビュー原稿を確認・修正していくという、凝りに凝った内容となっています。スタッフインタビューものべ40人以上となり、4度の延期告知を経て、2016年末にようやく発売となりました。

編集とレイアウトのポイントは、隙間を作らずみっちり埋めるということ。アートブックはあえて余白を大きく取ることも多いのですが、庵野監督の好みは、隙間をなくし、写真(または絵)と写真の間の余白や写真と本の裁ち落としまでの余白も限りなく小さくし、写真(または絵)はシンプルかつ大きく見せ、そこに含まれている情報をきちんと見せるというものでした。

情報を出し惜しみせずに盛り込んでいくことで、多くの人の支持を得、自分としても、編集の面白さと難しさを再確認できた仕事となりました。

 

(タイトル部分の写真は、写真家・荒木則行氏が撮影したものです)